シュリー・ラマナ・マハルシ

face of bhagavan copy

「聖者が歩んだ道をたどることは、空を飛ぶ鳥の跡に線を引いてたどるよりも困難である」と聖典は述べています。ほとんどの人は目的地へと向う困難な旅を、ゆっくりと時間をかけて進むことに満足しなければなりません。しかしごく少数の人たちは、すべての生きとし生けるものが共通の我が家とする「至高の真我」へと真っ直ぐ向うことのできる熟練者として生まれてきます。

そのような聖者が現れたとき、大多数の人々は彼を心から迎え入れます。たとえ彼と同じ速さで歩むことはできないとしても、彼の臨在の中で感じられる至福は、世俗の快楽が色あせて見えるほど私たちの精神を高揚させてくれるのです。
数え切れないほどの人びとがマハルシ・シュリー・ラマナの存命中にティルヴァンナーマライを訪れ、その体験を味わっています。彼らは、わずかな世俗の汚れもなく、比類なき純粋性を持ち、ヴェーダーンタ哲学が示す永遠の真理の観照者である賢者を彼の中に見いだしました。シュリー・ラマナほど偉大な霊的天才がこの地上を訪れることは、実に稀なことです。しかしそのような事が起こるとき、全人類が彼の恩恵を受け、希望に輝く新たな時代の幕開けがはじまるのです。