アーシュラム

ティルヴァンナーマライ 

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ティルヴァンナーマライの町はチェンナイから南西に190キロメートルのところにあります。それは南インド鉄道のヴィルプーラム駅とカトパディ駅を結ぶ支線上にあります。バスは近隣の都市と結ばれています。南インドのどの地点からでもタクシーを利用してアーシュラムまで来ることが可能です。シュリー・ラマナアシュラマムはティルヴァンナーマライ駅から3キロメートルほどの距離にあり、主要バスはチェンガム・ロードを終端駅としています。

気候

気候は一年を通して暑く、乾燥しています。薄い木綿の服装をお勧めします。六月中旬になるとインド全土はモンスーンの恩恵を受けますが、タミル・ナードゥ州ではわずかな雨しか降りません。それでもこの時期には気温が少し下がります。

タミル・ナードゥ州が本格的な雨期を迎えるのは、十月から十一月にかけてです。この時期は気候も気温も湿度も快適になります。冬は十二月から一月までで、日中は過ごしやすく、夜や早朝には薄手のセーターを着たほうがいいほど涼しくなります。

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アーシュラム 

アーシュラムの名前が書かれたアーチ型の門をくぐると、大きな木々が影を落とす広々とした前庭があり、その中のイルッパイの木は樹齢400年にもなります。左手奥には伝統的なドラヴィダ型建築の二つの塔がそびえる寺院があります。その一つは、シュリー・マハルシの母親のお墓の上に建設されたマトゥルブーテーシュワラ寺院で、もう一つはニュー・ホールです。

ニュー・ホール 

ニュー・ホールに入ってはじめに目に付くのは、シュリー・マハルシの等身大の坐像と黒い大理石のような一つの大きな石を刻んで造った長椅子です。このニュー・ホールは、帰依者の数が増えて、後に説明のあるオールド・ホールが狭くなったため特別に造られたものです。しかしシュリー・マハルシはマハーニルヴァーナに入るまでのほんの数ヶ月間しかこのホールを使いませんでした。

開館:毎日朝5時から午後12時半までと午後2時から夜9時まで

 

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マトゥルブーテーシュワラ寺院 

ニュー・ホールの西側にある扉は、マトゥルブーテーシュワラ寺院への入り口となります。この壮大な神殿は高名な寺院彫刻家であり設計技師であるヴァイディヤーナンタ・シュタパティの個人指導のもとに建設されました。内奥の神殿(ガルバ・グリハ)には、シュリー・マハルシの手によって清められた神聖なシヴァ・リンガムとシュリー・チャクラがあります。シュリー・チャクラ・プージャーとして知られる特別な礼拝は毎週金曜日と満月の日、そして太陽月の初めの日に執り行われます。ガルバ・グリハの外側の壁にはダクシナームールティ、リンゴードバーヴァ・ムールティ、ヴィシュヌ、ラクシュミーの神像が刻まれています。南西側と北西側の角にはそれぞれガネーシャとスブラマニャに捧げられた小さな神殿が見られます。同じような小さい神殿が北側にあり、チャンディケーシュワラに捧げられています。そして北東の角にはナヴァ・グラハ(九つの惑星)の像が見られます。天上を支えている石柱にはさまざまな神々や女神の像が刻まれています。ガルバ・グリハの入り口に面した高台の上にはナンディー(牡牛)の像が座っています。神殿全体は最高級のグラナイトで建築されています。

開館:毎日朝5時半から午後12時半までと午後3時半から夜8時まで

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シュリー・マハルシのサマーディ Sri Maharshi’s Samadhi

母の神殿から北側の扉を通ると、シュリー・マハルシの墓石の上に建てられた神殿に入ります。ここにはマンタップ(広い高台)があり、その上にヴィマナ、塔が建てられています。黒い大理石のような4本の巨大なグラナイトの柱がその塔を支えています。梁もまた同じように刻まれ磨かれています。マンタップの中心にある蓮華の形をした白い大理石の上には神聖なシヴァ・リンガが供えられています。そして広い大理石の床を持つホールがこの神殿を囲んでいます。

開館:毎日朝5時から午後12時半までと午後2時から夜9時まで

オールド・ホール 

サマーディ・ホールの北側の扉を通るとオールド・ホールがあります。このオールド・ホールと後に説明するニルヴァーナ・ルームはシュリー・マハルシの臨在によって特別に神聖化された場所と見なされています。何千もの帰依者たちがこのホールの中で彼のダルシャンを受けました。涅槃に入る一年前まで、彼はこのホールの中にある長椅子の上で、ほとんどの時を過ごされたからです。帰依者たちが何年も何年も彼の臨在から放たれる強烈な平和と静寂を体験したのは、この場所なのです。

今日に至るまで、このオールド・ホールは訪問者にとってもアーシュラムに暮らす者にとっても最も愛すべき場所となっています。このホールの北側には木々に囲まれた広い中庭があります。この場所の西側には花畑と施療院があり、大きなダイニング・ホールとキッチンが東側にあります。そして北側にはスカンダシュラマムへと続くアルナーチャラの丘を登る道があります。

開館:毎日朝4時から午後12時半までと午後2時から夜9時まで

ダイニング・ホール

ダイニング・ホールはおよそ80人を収容でき、その調理をまかなうことのできる大きさのキッチンがあります。シュリー・マハルシの生誕祭のような特別な祝祭日には2,3千人の人々に食事を給します。このダイニング・ホールの中にあるシュリー・マハルシが食事をした場所には大理石の高台があり、その上には彼の写真が飾られています。 このダイニング・ホールを通り抜けると、増え続ける帰依者の数に合わせて近年新しく増築したホールがあります。キッチンの東側には食糧貯蔵庫があり、その南側には男性用宿舎があります。その奥にはヴェーダ・パータシャーラ(少年たちが『ヴェーダ」の詠唱を学ぶ学校)があります。さらに進むと牛舎があり、その西側には浴室があります。

牛舎 

アーシュラムが必要とする乳製品のすべては、ここの牛たちの牛乳でまかなわれています。

ヴェーダ学校 

伝統的なヴェーダの詠唱を学ぶヤージュル・ヴェーダ学校です。

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ニルヴァーナ・ルーム 

小さなニルヴァーナ・ルームはニュー・ホールの西側に位置しています。ここはシュリー・マハルシが最後の日々を過ごされた場所であり、それゆえ、帰依者たちから特別な崇敬を集めています。そして今でも彼が過ごされた時とまったく同じように保たれています。この神聖な場所の南側にあり、母の寺院に面しているのは、シュリー・マハルシの弟であるシュリー・ニランジャナーナンダ・スワミのお墓です。彼はその生涯をサルヴァーディカーリー(アーシュラムの会長)として仕えました。このマンタップとニルヴァーナ・ルームの側には美しいココナッツの木々が生い茂っています。 

客室                                                                            

シュリー・マハルシのマハー・ニルヴァーナ以来、大勢の新しい訪問客がアーシュラムの中、そしてその周辺にゲスト・ルームを建設しました。シュリー・マハルシがよく散歩をしたパラコットゥの森林の一部にも新しいゲスト・ルームやコッテージが建てられました。すべてのゲスト・ルームは清潔で、簡素なベッドと浴室、天上の扇風機、網戸のついた窓や扉が備え付けられています。シュリー・ラマナアシュラマムでの滞在が静かで快適な体験となることを維持するために、管理責任者はアーシュラム内に新しいゲスト・ルームを建築することを控えるよう決定しました。その代わりに、アーシュラム訪問者のための特別の宿泊施設をアーシュラムから徒歩内の距離に建設しました。 

書店 

各国の言語に訳されたシュリー・ラマナの著書や伝記、帰依者の回想録など、そして写真、ビデオやCDが揃っています。またシュリー・ラマナシュラマムが発行している季刊誌『ザ・マウンテン・パス』も入手可能です。

開店:毎日朝7時半から11時までと午後2時半から夜6時半まで

 

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シュリー・ラマナ図書館

アーシュラム内にあるこの図書館には、各国語の、膨大な量のスピリチュアル関係の書籍が揃っています。訪問者は閲覧できます。本の借出しにはメンバーシップが必要となります。

開館:毎日朝8時から11時までと午後2時半から夜5時まで

 

スカンダアシュラマム

丘の上にあって大寺院を見下ろす、この木立に囲まれた素晴らしいアーシュラムは、バガヴァーンが1916年から1922年まで暮らしたところです。

ヴィルーパークシャ洞窟

スカンダアシュラマムを少し下ったところにあるこの洞窟には、ヴィルーパークシャという聖者のサマーディがあり、洞窟はOMの形をしています。バガヴァーンは1899年から1916年までの17年間をここで暮らしました。

スカンダアシュラマムとヴィルーパークシャ洞窟は、訪問者のためにアーシュラマムによって管理されています。

開場:毎日朝8時から夕方4時まで